研究課題/領域番号 |
18K07587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
井出 政行 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10741390)
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研究分担者 |
川崎 真弘 筑波大学, システム情報系, 准教授 (40513370)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 統合失調症 / うつ病 / TMS / Phase locking value / 同期性 / 脳波 / Phase locking Value / 経頭蓋磁気刺激 / 同期 / 経頭蓋磁気刺激誘発脳波 |
研究成果の概要 |
統合失調症における神経細胞間のConnectivityを評価するため、統合失調症、うつ病、健常者の3群間で経頭蓋磁気刺激誘発脳波(TMS-EEG)を測定し、同期性の指標であるPhase locking value(PLV)を解析した。先行研究では電気けいれん療法の前後でうつ病の重症度の改善に伴い、PLVの改善がみられていたため、精神状態の指標となると思われたが、3群間で有意な差は認めなかった。先行研究と結果が一致なかった原因として、コロナ禍で十分な症例数が集まらなかった他、被験者の疲労度や睡眠時間などの測定条件の調整不足が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症などの精神疾患では信頼性の高い生物学的指標が求められている。我々の先行研究から、視覚野と運動野間の経頭蓋磁気刺激誘発脳波(TMS-EEG)の指標であるPhase locking value(PLV)が精神状態の指標となる可能性が示唆されていた。しかし、本研究では統合失調症患者、うつ病患者、健常者の3群でPLVに有意な差は認めなかった。 本研究の結果から精神疾患の状態評価にPLVを用いるためには、測定条件の慎重な調整や他のパラメータとの組み合わせが必要であることが示唆された。
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