研究課題/領域番号 |
18K07588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
切原 賢治 東京大学, バリアフリー支援室, 准教授 (80553700)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 統合失調症 / 脳波 / 聴性定常反応 / 神経オシレーション / 思春期 / 精神病 / ハイリスク / オシレーション / ASSR / 早期支援 / 発達 |
研究成果の概要 |
統合失調症の早期段階では40Hzの聴性定常反応(ASSR)が低下していたが、γオシレーションの自発活動及び同調性のγオシレーションは変化していなかった。統合失調症で40Hz ASSRと血中Dセリン濃度が相関した。健常者で40Hz ASSRと白質との相関を認めたが、統合失調症では認めなかった。本研究により、40Hz ASSRが統合失調症の早期支援に有用なバイオマーカーであることが示された。思春期発達における40Hz ASSRの変化や心理指標との関連を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、γオシレーションが統合失調症の早期段階で変化しており、NMDA受容体機能や白質統合性と関連することを明らかにした。本研究の結果は、統合失調症の早期段階における病態生理を明らかにすることに役立つ。また、本研究で示唆が得られたγオシレーションの生物学的メカニズムを解明することで、統合失調症の早期支援に有用な新規治療法の開発に役立つことが期待される。本研究では思春期発達におけるγオシレーションの変化を認めなかったため、この点については今後のさらなる研究が必要である。
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