研究課題/領域番号 |
18K07591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 弘前大学 (2020) 金沢大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
小野 靖樹 弘前大学, 医学研究科, 助教 (00507064)
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研究分担者 |
辻口 博聖 金沢大学, 医学系, 特任助教 (00723090)
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
山村 崇尚 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (40754594)
廣澤 徹 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (80645127)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ウエアラブルセンサー / メンタルヘルス / 思春期うつ病 / 心拍変動 / 加速度計 / インターネット依存 / 起立試験 / 起立性調節障害 / 呼吸性心拍変動 / 自律神経系 / 思春期うつ状態 |
研究成果の概要 |
中学生29名について、ウエアラブルセンサーを用いて、心電図から心拍変動の変化、加速度計から運動量と睡眠指標を計測した。平均年齢13.7歳、うつ状態DSRS 8.9 ヤングのネット依存度は40.5、自閉症指数14.9、ADHD-RS 不注意5.6 多動衝動性2.2、不安を評価したSTAI 特性不安41.8、状態不安37.7、スマートフォン依存度22となった。男子が女子に比べADHD傾向が高いほかは、他の指標で性差を認めなかった。ネット依存度と夜間のHFの回復度には相関を認め、ネット依存度が高いほど、夜間の自律神経の変化が大きかった。起立試験の心拍数の変化は夜間のHFの回復度と相関を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウエアラブルセンサーは近年注目を集めているが、その有用性につき中学生について検討した。抑うつに関しては、早期発見への有用性は得られなかったが、加速度計で得られた情報からは、ネット依存が睡眠に及ぼす悪影響を確認することができた。また中学生は起立性調節障害が生じる時期であるが、24時間の心拍変動の差が起立試験の結果とほぼ相関しており、自律神経系の評価に有用であることが明らかになった。今後は起立性調節性障害の病態解明のため、健常者との比較が期待される。また加速度計は装着の負担が少ないので、睡眠衛生の指導にも有用であると考えられた。
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