研究課題/領域番号 |
18K07594
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
上村 拓治 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (60377497)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | CACNA1C / TRPC3 / リチウム / 酸化ストレス / 細胞内カルシウム濃度 / 細胞膜電位 / GSK3β / 膜電位 / 双極性障害 / 細胞内ストレスシグナル伝達 / カルシウムチャネル |
研究成果の概要 |
我々は、双極性障害で認めるストレスシグナル伝達破綻に関わるカルシウムチャネルの機能解析を行った。双極性障害と関連を認める電位依存性カルシウムチャネルのα1サブユニット(CACNA1C)の遺伝子多型 “rs1006737” の機能解析として、CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集技術によりG⇒A(リスクバリアント)に置換した細胞株を作製した。同細胞株では、CACNA1Cの発現が上昇しているだけではなく、酸化ストレスによる細胞膜電位の変化や細胞内カルシウム濃度の上昇も認めた。また、細胞内貯蔵作動性カルシウムチャネル“TRPC3”の発現も上昇しており、両遺伝子の相互作用が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数のゲノムワイド関連解析で、CACNA1C遺伝子内に存在するSNP rs1006737は双極性障害と強い関連を認める。本研究は、CACNA1CとTRPC3の相互作用におけるSNP rs1006737の役割を同定し、リチウムの薬理学的作用を含めたストレスシグナル伝達破綻に関わるカルシウムチャネルの役割を詳細に検討することを目的としており、双極性障害の発症機序の解明に貢献するだけでなく、バイオマーカーの樹立などの臨床応用・発展へと繋げていくことを目指している。
|