研究課題/領域番号 |
18K07608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
中前 貴 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50542891)
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研究分担者 |
佐野 睦夫 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (30351464)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 強迫症 / 強迫性障害 / バーチャルリアリティ |
研究成果の概要 |
本研究では、洗浄強迫を有する強迫症(obsessive-compulsive disorder: OCD)患者に対して曝露反応妨害法を行うことのできる、バーチャルリアリティ(VR)ソフトウェアの開発を目的とした。研究期間中に、トイレ掃除の場面を想定したVRソフトウェアの試作品を開発し、改良を行った。健常者20名を対象に、ゲーム性あり・なし、振り返りあり・なしの4グループにわけて体験してもらい、内発的動機づけに与える影響の検証を行ったところ、振り返りによって内発的動機づけを向上できることが示された。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、OCD患者のデータを収集することはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強迫症(OCD)に対する曝露反応妨害法の有効性は確立しているが、実際の臨床場面では、課題のホームワークに対する動機づけが難しく治療が難渋することが多い。本研究ではVRプログラム実施後に適切な振り返りを行うことで、課題への内発的動機づけが向上することが示された。このことから、バーチャルリアリティ(VR)を用いた曝露反応妨害法を行う際にも、行動を点数化して適切な振り返りを行えば、OCD患者に対しても課題への動機づけが行える可能性が示唆された。
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