研究課題/領域番号 |
18K07620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
岡田 麻美 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部), その他部局等, 研究員(移行) (30517280)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エクソソーム / アストロサイト / うつ病 / トランスレーショナルリサーチ / 精神神経科学 |
研究成果の概要 |
本研究ではうつ病のバイオマーカー探索の標的としてアストロサイト由来エクソソーム(ASTエクソソーム)に着目した。ASTエクソソームを定量・精製するための有望な抗体を見出した。うつ病の病態及び治療反応性モデルマウスの脳においてASTエクソソーム量の変化は見られなかった。そこで同抗体を固定したビーズを用いたASTエクソソームの精製方法を構築し、現在内包成分の解析を進めている。一方、ヒト血漿中におけるASTエクソソームは微量であり、定量・精製のためには更なる検討が必要であると考えられた。代替研究において、うつ病患者及びうつ病モデルマウスの血漿中で総エクソソームが変化している可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに末梢血を用いてバイオマーカーの探索研究が行われてきたが、末梢由来の因子が多く含まれているために脳内の変化のみを捉えることが困難であった。この問題を解決するために、末梢血中における脳内の変化を反映する成分を使えないかと考えてASTエクソソームに着目した。既に報告されているものとは異なる有望なアストロサイト系膜表出タンパクを見出すことができ、脳の総エクソソーム中からASTエクソソームを精製することにも成功した。ヒト血漿中においても微量であるが同定することができている。今回の研究成果はさらなる高感度化への条件検討や技術開発への発展につながる可能性が考えられる。
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