研究課題/領域番号 |
18K07621
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松浦 妙子 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (90590266)
|
研究分担者 |
平山 嵩祐 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (00769177)
安井 博宣 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (10570228)
高尾 聖心 北海道大学, 大学病院, 助教 (10614216)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 陽子線生物効果 / 陽子線生物モデル / 亜致死損傷回復 / 陽子線生物 / LET |
研究成果の概要 |
近年多くの陽子線治療施設が採用するスキャニング照射法に対し,一回の照射に比較的時間を要する場合(寡分割治療,サイズの大きな体幹部腫瘍に対する呼吸同期照射など)に懸念される細胞の亜致死損傷回復による治療効果の低下量を予測する生物モデルを構築した.モデルを治療計画に搭載させ,照射時間延長が治療効果に与える影響を実用的に耐えうる計算コストで算出可能にした.モデルの精度向上のために細胞の亜致死損傷回復の線エネルギー付与依存性を計測した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の陽子線治療の進展として,物理的な照射精度の高度化に加え,生物線量分布の高精度化が重要視されている.これは,陽子線のLETの違いが治療効果に与える生物学的影響を考慮した治療を目指すものである.実際,治療成績に関する報告でも,LETと治療効果の相関が見られている.一方で,陽子線治療の高度化とともに,スキャニング法を用いた動きのある部位への照射の割合が増えており,また,寡分割治療への試みも始まっている.このような治療では,照射時間の延長によって治療効果が低下する可能性がある.本研究はこれらの効果を同時に考慮できるモデルを構築し,症例に対する効果予測を可能にした.
|