研究課題/領域番号 |
18K07631
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平野 祥之 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (00423129)
|
研究分担者 |
余語 克紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (30424823)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | ラマン分光 / DNA損傷 / 紫外線損傷 / ガンマ線損傷 / 放射線治療 / DNAの損傷 / DNAの放射線損傷 / 放射線シミュレーション / 生物効果モデル / 分析化学 / 医学物理 |
研究成果の概要 |
本研究は放射線の種類における生体分子、特にDNAの損傷の仕方について、ラマン分光法により特定し、その影響を生物効果モデルに反映させることが目的であったが、残念ながらモデルに組み込むまでは至らなかった。また様々な定量評価のための測定手法を試したが、なかなか安定した結果が得られなかった。最終的には、液体セルと解析手法を開発することでラマン分光法によるDNA損傷の観測手法を確立することができた。この手法を用いて塩基や同線量の紫外線(UVBとUVC)とガンマ線(Co-60)を照射し、それぞれの損傷の特徴を観測できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線影響のメカニズムを明らかにすることは、放射線被ばくや放射線治療の効果予測において非常に重要である。放射線影響は生体分子と放射線との相互作用である物理化学過程からはじまり、細胞、組織臓器、個体レベルへと伝搬する。本研究は初期段階である放射線によってDNAがどのように損傷するかを調べることを目的にしている。損傷構造によっては、修復酵素の認識やDNA複製に影響を与えると考えられる。そのためには、まずどのような損傷構造になるかを知ることは極めて重要であり、本研究はラマン分光を用いて放射線の種類による損傷の違いを示すことができ、放射線影響のメカニズム解明の一助になったと考える。
|