研究課題/領域番号 |
18K07640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
田中 利洋 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70326338)
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研究分担者 |
庄 雅之 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50364063)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | インターベンショナル・ラジオロジー / 膵癌 / 動注療法 / interventional radiology / Interventional Radiology |
研究成果の概要 |
ラット膵癌モデルの作成し、経動脈的色素注入および造影剤注入下CTで腫瘍の血行動態と血流支配領域を確認した。次にミセル化ナノ粒子動注群とイリノテカン動注群において注入後5分後、6時間後、24時間後の膵腫瘍、膵実質、十二指腸の組織内濃度を測定し比較検討した。ミセル化ナノ粒子動注群は腫瘍内において24時間以降も濃度が維持されており、腫瘍と十二指腸との6時間後-24時間後の濃度勾配の比較では有意に緩やかな低下であることが示された(P=0.011)。一方でイリノテカンは経時的な腫瘍内濃度低下が顕著であった。このことからミセル化ナノ粒子膵動注のDDSとしての有利性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は予後不良な疾患で国内の死亡数は今なお漸増し現在でも根治が最も困難な癌腫の一つであるとされている。切除不能膵癌に対する化学療法には限界があり、新規治療法の開発が望まれる。本研究は、膵動注療法における新規薬剤の開発を目的とし、ラット膵癌モデルにおいて、ミセル化ナノ粒子が膵癌の治療効果を高め、副作用の低減が期待できることが示された。
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