研究課題/領域番号 |
18K07653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
長町 茂樹 福岡大学, 医学部, 教授 (40180517)
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研究分担者 |
白石 武史 福岡大学, 医学部, 教授 (10216179)
野々熊 真也 福岡大学, 医学部, 助教 (20773229)
平塚 昌文 佐賀大学, 医学部, 講師 (90369017)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺移植 / FDG-PET / 右心機能 / 心臓交感神経障害 / 肺線維症 / 慢性呼吸不全 / UCG / 心臓交感神経機能 / SUVmax / 右心室不全 / 非移植肺容積 / MIBG / 肺解剖容積 / 肺機能容積 / 右心不全 / FDG-PET/CT / 心筋MIBG シンチ |
研究実績の概要 |
FDGの右室/左室集積比に加え追加研究として三尖弁圧較差regurgitation pressure gradient biggest (TRPG) と推定肺動脈圧estimated pulmonary arterial systolic pressure (PASP) 、右室流出路血流波形Acceleration time/right ventricular ejection time (Act/ET) を解析した。移植前に右室集積群と右室非集積群の2群に分類し、移植前後の指標変化を比較した。また片側肺移植後では非移植側の残存肺の病態が慢性移植肺機能不全の要因になる可能性があり呼吸機能の予後について解析した。 術前では右室集積群では非集積群と比べRVSP、TRPGは有意に高値を示しAct/ETは低い傾向を示した。術後では有意差は消失した。肺気腫群では残存肺が増大し移植後2年以上経過しても移植肺/残存肺は容積比と血流比の差は無かった。肺線維症では移植肺/残存肺は血流比が容積比よりも有意に高値を示した。 慢性呼吸不全では右心室FDG集積は肺線維性病変の程度と関連する可能性が高く肺移植後、右室機能指標の改善に連動した。また片肺移植では基礎疾患により移植残存肺の機能・形態変化が乖離した。肺線維症では残存肺容積が減少、移植肺が過膨張し血流比が換気比より高く、機能的シャントユニットが増えた。肺気腫では持続的に容積が拡大し移植肺を圧排する。機能的には換気比・血流比ともに同等で移植肺が代償するが、経年的な機能的死腔の増加に留意する必要がある。 FDG-PET は慢性呼吸不全における右室過負荷のモニタリングに役立つ。また片肺移植後の移植肺と非移植残存肺の機能容積比は、線維症では、移植肺側の過膨張によるシャント効果、肺気腫では残存肺の過膨張による死腔効果に留意する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
呼吸機能と心機能、いずれもデ-タはあるものの、肺移植前後での、デ-タが揃っている症例は少なく、レトロスペクティブなデ-タを含めて、デ-タを再構成中である。特に右心機能に関する超音波検査デ-タについては、2016年以後では新たな指標に変わっており、それらを再解析し統合する作業中である。
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今後の研究の推進方策 |
本年は、研究機関延長後の最終年であり、研究成果をまとめている途中である。主に昨年、一昨年に米国核医学会、日本核医学総会で発表した研究結果を含めて再解析し、研究成果を投稿用に推敲中である。
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