研究課題/領域番号 |
18K07660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
橋本 孝之 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (60400678)
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研究分担者 |
米澤 徹 北海道大学, 工学研究院, 教授 (90284538)
柴山 環樹 北海道大学, 工学研究院, 教授 (10241564)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 金ナノ粒子 / 放射線増感効果 / 医学物理学 / 量子生命科学 / モンテカルロシミュレーション |
研究成果の概要 |
難治性がんの放射線治療成績向上を目的に金粒子等の体内の金属に対する放射線の影響に関する研究を行った。細胞微細構造内の金粒子を電子顕微鏡で観察する研究は胆振東部地震により超高圧電子顕微鏡が損傷し遅れが生じ、また体内投与可能な金ナノ粒子を用いた陽子線照射実験は、新型コロナウイルス感染の拡大で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が断続的に発出された影響で期間内に実施できなかった。体内金属と放射線との相互作用に関連して、金粒子の放射線増感効果の臨床応用の期待が大きい小児がんの陽子線治療と、ペースメーカー等の植込み型医療機器に対する陽子線と炭素線の影響を比較検討した内容についてそれぞれ論文化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性がんの放射線治療成績は未だ不十分で、金粒子等の放射線増感効果による治療成績向上が期待されている。本研究で予定していた細胞微細構造内金粒子の電子顕微鏡観察や、体内投与可能な金ナノ粒子を用いた陽子線照射は、胆振東部地震による装置故障や新型コロナウイルス感染拡大の影響で研究期間内に実施することができなかった。体内金属と放射線との相互作用に関連した研究として、小児がんに対する陽子線治療と、ペースメーカー等の植込み型医療機器に対する粒子線治療の影響を評価しそれぞれ論文化した。治療成績や安全性に関してまだエビデンスが十分でない領域の研究成果であり、一定の学術的・社会的意義があったと考えられる。
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