研究課題
基盤研究(C)
医療分野で癌の診断などに用いられるPET(Positron Emission Tomography:陽電子放射断層撮像法)の研究開発においては,次世代型のTOF(Time of Flight)-PETが注目されており,TOF-PET用シンチレータ(放射線照射により蛍光を発する物質)として,LSO結晶が多く用いられている.本研究では,簡便かつ高スループットが期待できる,二光束干渉露光法を含んだ独自の作製プロセスを用い,ミクロンオーダーの周期を持つ微細周期構造をLSOシンチレータ結晶の表面に形成することで,放射線照射時に発生する蛍光のLSO結晶内部での全反射抑制の可能性を検討した.
本研究により,シンチレーション検出器の光センサーへの蛍光の到達光量や到達時間の改善が見込まれ,LSO結晶を用いたシンチレーション検出器の時間分解能の向上が期待できることから,放射線医学における画像診断技術の発展への貢献および大きな社会的波及効果が期待できる.
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件)
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