研究課題/領域番号 |
18K07665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
横堀 武彦 群馬大学, 未来先端研究機構, 准教授 (60420098)
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研究分担者 |
緒方 杏一 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (10448897)
酒井 真 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (70420099)
宗田 真 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (70507326)
桑野 博行 群馬大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (90186560)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 低酸素 / 酸素ナノバブル / 放射線 / 治療抵抗性 / 放射線抵抗性 / 食道癌 / 放射線感受性 |
研究成果の概要 |
本研究では、さまざまながん細胞株において我々の開発した世界最小レベルの酸素ナノバブル水ががん細胞株のhypoxia inducible factor alpha subunit (HIF1A)発現、放射線抵抗性に与える影響を検討した。さらに、免疫不全マウスに移植した皮下腫瘍 に対して酸素ナノバブル水と放射線照射を併用する意義を検討することとした結果、 放射線照射と酸素ナノバブルを併用した群はコントロール群、酸素ナノバブル単独群、放射線照射単独群と比較して有意な腫瘍サイズの縮小が観察された。また本研究で酸素ナノバブルの安全性も検証することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療が癌診療における非常に重要な治療ツールとして認知されているが、抵抗性を示す腫瘍は臨床上問題である。一方で、この治療抵抗性を克服するべき様々な試みがこれまでなされてきたが、多くの場合不十分な治療効果や強い副作用のため、より効果が高く、副作用の少ない放射線増感剤の開発が切望されていた。本研究では世界最小レベルの酸素ナノバブル水が細胞実験、動物実験において有意な増感効果を誘導することを明らかにすることが出来た。今後、この酸素ナノバブル水による増感効果を実臨床で証明することができれば抗がん剤や手術など高侵襲治療に耐えられない高齢者、合併症併存患者にとって大きな希望となることが期待される。
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