研究課題/領域番号 |
18K07669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小林 聡 金沢大学, 保健学系, 教授 (30313638)
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研究分担者 |
南 哲弥 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60436813)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / MRI / ガドキセト酸ナトリウム / TSM / 中枢神経系 / Gd-EOB-DTPA / 早期肝細胞癌 / 進行肝臓病 / ラット / トランスポーター |
研究成果の概要 |
EOB造影MRIの動脈相画像の問題点としてtransient severe motion(TSM)と呼ばれる画像不良の出現がある。我々はTSMの発生には一過性の腹壁の運動が大きく関与していること、および、EOB投与によるTSM発生はEOBが中枢神経系に直接作用して生じる可能性が高いことを明らかにした。また、肝細胞相画像における問題点である肝予備能低下例での画質低下の早期予測を目的に、臨床例を用いて肝細胞へのEOB取り込みの経時的変化の詳細を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Gd-EOB-DTPA (EOB)は、これまで診断が困難であった早期肝癌の有無を明瞭に示すことができるため、肝癌診療に貢献し、肝癌死亡率の減少に繋げることが期待されている画期的なMRI造影剤である。しかし、一部の患者ではTransient severe motion (TSM)と呼ばれる動脈相画像の不良が生じ、肝細胞癌の検出能が著しく低下する。今回の検討によりTSMの発生には一過性の腹壁の運動が大きく関与していること、TSM発生はEOBが中枢神経系に直接作用して生じる可能性が高いことを明らかにした。これらの発見はTSMの頻度の減少、肝細胞癌の検出能の向上につながる有意義な研究と考えられた。
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