研究課題
基盤研究(C)
心臓カテーテル検査において計測される冠血流予備量比(FFR)は、有用性が示された心筋虚血の評価方法であるが、侵襲的な手技を伴う。冠動脈CTは非侵襲的に評価する手段として有用な手段である。近年、冠動脈CTにおけるデータを利用したCT-FFRの出現により、病変の解剖学的評価と機能的評価の両方が一度に可能となり、非侵襲的に有意狭窄の検出能の向上が期待されるが、それに対する報告はまだあまりされていない。我々の研究では解剖学的および機能的評価は、従来の評価法より有意な狭窄を検出するための高い診断能であり、CT-FFRが有用な非侵襲的機能指標であることを示した。
通常の心臓CTデータからFFRという生理学的なパラメータを得ることにより、従来の心臓CT評価法より有意な狭窄を検出するための高い診断能が得られることがわかった。今後、非侵襲的にどのような冠動脈病変が虚血を生じるか否かを判定することができ、不必要な侵襲的検査を減らすこと、そして適切な治療法選択と予後の向上に繋がると考えられる。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Academic Radiology
巻: Feb 10 号: 12 ページ: 30001-5
10.1016/j.acra.2019.12.013