研究課題/領域番号 |
18K07737
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
小野 敦 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (20804743)
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研究分担者 |
荒尾 信一 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (40212609)
木股 敬裕 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50392345)
田淵 昭彦 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90620443)
加藤 勝也 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80379742)
森田 一郎 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30200413)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 非造影MRI / 非造影MRリンパ管撮像法 / 非造影MRリンパ管撮像法の標準化 / MRリンパ管撮像法の最適化 |
研究成果の概要 |
MRI装置を用いて造影剤を使用することなく、リンパ管を描出する非造影MRリンパ管撮像法を開発した。極低流速のフローファントムを用いて、撮像シーケンスに先行して印加する傾斜磁場とRFパルスの組み合わせを最適化することで、模擬動静脈血の信号のみを抑制し、模擬リンパ管を描出することに成功し、成果は第49回日本放射線技術学会秋季学術大会にて発表した。健常ボランティアによる臨床的研究にて、本法が従来のT2強調画像ではリンパ管と鑑別不能であった静脈信号を抑制可能であることが示されたのは、本研究の大きな成果であるといえる。ファントム実験と健常ボランティアの研究成果は、既に論文化が完了し、投稿準備中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ浮腫は、国内に10 万人以上存在するといわれている。近年、保存的治療と手術療法の発展により、早期の的確な診断と治療で正常化や病状の悪化防止が可能になったが、リンパ浮腫診断に必須となる画像検査には、被ばくや造影剤の使用によるリスクがあり、理想的な技術は確立されていない。非造影のMR画像によるリンパ管の診断はT2強調像が利用されているが、本法のようにリンパ管と区別することができない。非造影、非侵襲で繰り返し検査も可能な本法は、リンパ浮腫の症状が軽微な段階のスクリーニング検査や予防検診に適しており、より早期のリンパ浮腫診断を可能にするため、重篤化のリスク回避と治療効果の向上が期待できる。
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