研究課題/領域番号 |
18K07744
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
田代 睦 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 教授 (60447274)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 放射線治療 / 重粒子線治療 / 患者位置決め / 動態定量化 / 複数体積同時照合 / 模擬CTボリュームデータ / 線量分布計算 / 分割体積照合法 / 模擬CTボリューム / 粒子線治療 / 2D-3Dマッチング / 複数体積分割照合法 / 関心体積 / 変位 / 関心体積移動 |
研究成果の概要 |
放射線(重粒子線)治療では、治療計画時と比べて治療時に内部の解剖学的構造にずれることがあり、照射の確実性が損なわれる恐れがある。申請者が開発した複数体積分割照合法では、2方向のX線画像と治療計画CTから関心体積の母体積からの3次元的なずれを定量化することができる。その際に得られる疑似3D-CTデータが、治療時の患者状態を表すことから、そのデータに対して線量分布計算を行うことにより、新たなCT撮影なしに照射影響を評価することを目的とした。肝臓がん患者データに対して本手法を適用したところ、解剖学的構造変化に対する重粒子線の標的線量カバレージの観点で照射影響をおおむね模擬できることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療にて照射時に患者内部の構造が大きくずれていた場合には、室内CTを利用したオンライン/オフラインでのアダプティブの対応が浸透しつつあるが、位置修正や再計画などは非常に手間と時間がかかる工程である。開発した複数体積分割照合法は、母体積の位置決めと同時に関心体積のずれを定量化するものである。この手法により得られる疑似3D-CT画像は、治療位置決め時の患者状態を模擬するものであり、線量分布評価が可能なことが示された。治療時CT撮影なしで照射の影響が評価できることは、より適切な位置決めに向けた効率性や患者低侵襲性、被曝低減の面で、放射線治療分野において画期的な応用可能性を提供するものである。
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