研究課題/領域番号 |
18K07752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西村 英輝 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (80444610)
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研究分担者 |
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
赤坂 浩亮 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20707161)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 過酸化チタン / 放射線増感 / 表面修飾技術 / 活性酸素種 / 活性酸素 / 放射線治療 / がん治療 |
研究成果の概要 |
独自に合成した過酸化チタンナノ粒子がX線照射により活性酸素種を生成し、細胞・動物実験で放射線増感効果を報告してきた。放射線増感効果をもつ無機ナノ粒子として、他に金、銀、ハフニウム等が広く研究されているが、今回は過酸化チタンナノ粒子と金ナノ粒子を対象とし、ラジカル産生能、分子機序、抗腫瘍効果を検討し、その成果がNanomaterials誌に掲載された。またIn vivoでの過酸化チタンナノ粒子の動態とその生物学的評価を実施してその成果がColloids Surf B Biointerfaces誌に掲載された。さらに安定した過酸化チタンナノ粒子の生成方法を確立し、臨床試験への道筋を検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日の臨床のがん治療の現場において、有機的な化合物で放射線増感剤として認識され、広く臨床使用されているものはない。そのため、その現状を打破する画期的なアイデアとして無機ナノ粒子に着目し、開発を進めてきた。これまで世界的にも金ナノ粒子の効果が期待されてきたが、我々が開発した過酸化チタンナノ粒子は金ナノ粒子よりも過酸化水素の産生が協力であり、より強い放射線増感効果を示すことを世界で初めて実証した。今後は臨床応用を目指して、毒性の評価や有効性の非臨床試験などを一歩一歩進めていく。
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