研究課題/領域番号 |
18K07759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
米山 知秀 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (30724512)
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研究分担者 |
上村 清央 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30593652)
吉浦 敬 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40322747)
福倉 良彦 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50315412)
熊澤 誠志 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (50363354)
中條 正典 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (60727171)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | MRI / 新生児 / CEST / APT / PVL / APTイメージング / オリゴデンドロサイト / 脳 |
研究成果の概要 |
研究期間中、30例の患児においてAPTイメージングの撮像を行い、前方大脳白質、後方大脳白質、放線冠でAPT値を測定した。前方大脳白質のAPT値は、後方大脳白質と放線冠よりも低値であった。年齢がAPT値と相関を認めたが、在胎日数や出生時体重はAPT値と相関を認めなかった。新生児仮死や精神運動発達遅滞の有無において、APT値に有意差はみられなかった。神経学的長期予後を反映するとされる出生5分後のアプガースコアで比較しても、APT値に有意差はみられなかった。またPVLの有無において、APT値に有意差はみられなかったが、PVLを認めた症例は1例のみで、十分な症例数が得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、脳の発達の画像的評価は形態と髄鞘化に基づいて行われ、様々な知見が得られてきた。脳室周囲白質軟化症(PVL)は、早産児や低出生体重児に特有の脳室周囲を中心とした白質に軟化病巣を生じる疾患であるが、超音波検査やMRIでのPVLの診断能は十分とは言えなかった。MRIの新たな分子イメージング法であるAPTイメージングは、低濃度の可動性タンパクやペプチドの高感度検出が可能である。髄鞘形成をおこなうオリゴデンドロサイトの細胞内可動性タンパクを、APTイメージングにて検出する手法や解析法の確立は、これまで難しかった、髄鞘化以前の脳の発達過程の評価や、PVLによる障害の新生児期での診断の可能性が広がる。
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