研究課題/領域番号 |
18K07765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 日本文理大学 (2021) 大分県立看護科学大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
甲斐 倫明 日本文理大学, 新学部設置準備室, 教授 (10185697)
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研究分担者 |
小野 孝二 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (10611171)
宮嵜 治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 放射線診療部, 部長 (80278019)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | CT検査 / 放射線被ばく / 脳腫瘍 / 検査理由 / 硬膜下血腫 / 放射線線量 / ICD-10 / 水頭症 / 外傷 / 被ばく / 逆因果関係 / 正当化 / CT線量 / 脳腫瘍リスク |
研究成果の概要 |
小児CT検査に伴う放射線被ばくが脳腫瘍リスクを高めることを報告する疫学調査は関心の高い課題であるが、この調査に交絡する因子が存在することを明確に示したものはない。本研究は、15年間に及ぶ放射線検査レポートを解析することでCT検査数が増加する理由を分析し、それが疑われる脳腫瘍リスクにどのように影響しているかを考察した。本研究で明らかになった手術によって検査件数が増える傾向が顕著であり、手術に至る背景にある交絡因子を見逃している可能性がある。また、頭部以外の検査数が頭部検査数に影響していることが明らかになったことで、頭部以外の疾患が疑われて実施された検査の背景にある因子が交絡する可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
比較的高線量の放射線被ばくががんリスクを増加させることは確立した知見である。近年のCT検査利用の増大を受けて小児被ばくのリスクの懸念を示す疫学調査結果が報告されている。これらの疫学調査の妥当性を検証するためには、CT検査数が増える理由を明らかにし、それがリスクに交絡している可能性を調べること、一方で、検査の必要性からCT検査数増加のリスクとベネフィットを議論していくための基礎情報を提供する研究である。
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