研究課題/領域番号 |
18K07766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 邦浩 岩手医科大学, 医学部, 教授 (70210648)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | Adamkiewicz動脈 / CT / 大動脈瘤 / 放射線 / エックス線CT / 脊髄 |
研究成果の概要 |
超高精細CT(Precision, Canon製)を用いて、スライス厚0.25mm、1024x1024マトリックスでAdamkiewicz動脈の評価を行った。得られた画像からCPR(curved planar reformation)画像を作成し、大動脈からAdamkiewicz動脈を経て前脊髄動脈へ至る経路が連続的に描出されるかを視覚的に評価した。 解析可能であった大動脈瘤症例95例中89例(94%)でAdamkiewicz動脈が診断可能であった。この89例の中で、側副血行路は20例(22%)、26本認められた。内訳は、脊椎周囲の動脈が21本(81%)、胸壁の動脈が5本(19%)であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来CTの8倍の空間分解能を有する超高精細CTでは、94%という極めて高い確率でAdamkiewicz動脈を描出できることが明らかになった。従来CTを用いた場合には、同じ方法での描出率は50ー60%程度であるので、今後Adamkiewicz動脈の診断には超高精細CTが第一選択となる可能性がある。また、超高精細CTは脊椎周囲や胸壁を走行する側副血行路も明瞭に描出可能で、今回の研究でその経路や頻度が明らかになった。これらの知見は、手術の前に側副血行路となっている動脈を同定することで、手術に際してそれらを再建したり温存する等の手術術式に影響を与えるばかりでなく、術後対麻痺の回避への貢献が期待できる。
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