研究課題/領域番号 |
18K07773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
寅松 千枝 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90421825)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 粒子線治療 / PET / 生物学的洗い出し / 動態解析 / Theranostics / autoactivation / in beam PET / washout effect / particle therapy / washout / PETイメージング / 生物学的洗い出し効果 / 整体洗い出し効果 |
研究成果の概要 |
PETによる粒子線治療の線量検証には生体内における洗い出し効果の補正が必須である。洗い出し効果の機序の解明のため、11Cおよび15Oをウサギの脳に照射しPET撮像することで入射ビームの洗い出し速度を測定した。その結果、入射11Cは11CO2や11CO等を形成し血液・肺循環に組み込まれて洗い出されている事が示唆された。また、15Oの洗い出し速度は15Oで標識した水を用いた脳血流速度と一致し、H2O15を形成し全身に洗い出されている可能性が示唆された。本結果により、生物学的洗い出し効果の機序の解明とモデル化に向けて有用な基礎データが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PETを用いた線量分布検証の精度には生物学的洗い出しによる制限がある。しかしその機序が不明であるため正確なモデル化はされていない。また、主な信号は15Oと11Cであるが、これまで11Cの照射実験によるモデルしか提案されていなかった。本研究では核種により生物学的洗い出し機序と速度が異なることを示し、正しいモデルの構築に向けて有用なデータが得られた。本研究の成果を臨床応用に発展させることで、患者の高精度放射線治療に役立つと考えられる。
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