研究課題
基盤研究(C)
健常高齢者とアルツハイマー病患者との間の灰白質類似性に基づいた3次元T1強調画像を用いた構造ネットワーク分析を使用してタウ蛋白集積に関連したローカルネットワーク測定値を検討した。その結果、アミロイドβ蛋白陰性の健常高齢者群ではタウ蛋白集積と有意な正の相関を示した一方で、アミロイドβ蛋白陽性のアルツハイマー病患者群で有意な負の相関を示した。健常者群におけるタウ蛋白集積は尾状核で最も相関がみられた。
アルツハイマー病(AD)は、細胞外アミロイド-βプラークと過剰リン酸化タウで構成される細胞内神経原線維変化の存在によって特徴付けられる。これらのタンパク質は局所シナプス破壊に関連しているため、ADは局所シナプス機能不全を伴う切断症候群とみなすことができる。機能的磁気共鳴画像法などいくつかの神経画像診断法を使用してグラフ理論解析などにより、ADの脳ネットワーク研究が行われているがその結果は首尾一貫していない。本研究では生理的影響を受けにくく普遍性の高いT1強調イメージングを使用した構造ネットワーク解析によりADでのネットワーク異常の検出が可能であることを明らかにした。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 6件、 招待講演 6件)
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