研究課題/領域番号 |
18K07780
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
足立 成基 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 難治性疾患研究開発・支援センター, プロジェクト研究員 (60379261)
|
研究分担者 |
野村 大成 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 難治性疾患研究開発・支援センター, 研究リーダー (90089871)
梁 治子 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 難治性疾患研究開発・支援センター, プロジェクト研究員 (90301267)
吉留 克英 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 難治性疾患研究開発・支援センター, 客員研究員 (80598813)
坂巻 靖 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 難治性疾患研究開発・支援センター, 客員研究員 (70623693)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 重粒子線 / ヒト肺腺がん / ヒト正常肺 / SCIDマウス / PDXモデル / 粒子線治療 / 炭素線 / 肺腺がん / 正常肺組織 / Super-SCIDマウス / 肺がん |
研究成果の概要 |
肺癌は、日本人高齢者における癌死亡率1位である。治療法として重粒子線治療(炭素線)が、普及しつつある。炭素線による癌治療効果と副作用評価のため、手術摘出後の患者癌組織をSCIDマウスに移植して作成したヒト肺腺癌PDXに、炭素線及びX腺を照射した。経時観察したところ線量依存的に増殖抑制が見られ、RBEは1.5であった。正常ヒト肺組織を移植したSCIDマウスに炭素線及びX腺を照射し、遺伝子発現解析を行った。照射によって構造や血管新生、サイトカイン等に影響があると示唆された。炭素線による肺腺癌への線量依存性の抑制効果はみられたのに対し正常組織への照射初期の遺伝子発現の影響を捉えることはできなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は、ヒト正常肺組織置換Super-SCIDマウスを作製し、放射線を移植ヒト肺組織に直接照射することにより、人体実験を避け、生きたままのヒト正常肺組織への放射線による障害を解明できる点である。肺がんは、日本人のがん罹患率の上位であり、肺がんに対する放射線療法の副作用(正常肺への障害)を軽減することが、早急に求められている重要課題である。肺がんと正常組織を移植したマウスに放射線を照射することで、人体実験を避け、生きたままのヒト正常肺組織への放射線障害のメカニズムを実験的に解明できるところに意義がある。
|