研究課題/領域番号 |
18K07798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
矢田 弘史 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30635785)
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研究分担者 |
野上 恵嗣 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50326328)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 血友病A / インヒビター / 分子異常症 / F8遺伝子変異 / 凝固機能 |
研究成果の概要 |
血液凝固第VIII因子 (FVIII) 欠乏で生じる血友病Aは、血漿中の残存FVIIIレベルにより、重症、中等症、軽症に分類されるが、重症度やインヒビター発生とFVIII遺伝子 (F8) 変異との関連が注目されている。本研究では、① 中等症・軽症血友病A患者のF8変異の同定及び変異により生じる異常FVIIIの構造機能解析による病態解明を行うとともに、② 凝固反応極初期相における組織因子存在下での活性化第VII因子によるFVIII活性化反応が、内在性の異常FVIIIに対しても生じることを証明し、それらを応用することにより、中等症・軽症血友病A患者の新たな止血治療戦略の可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当教室の多彩な手法を駆使した生化学的アプローチによるFVIIIの構造・機能、病態解析やインヒビター研究は、国内では唯一であり、国際的にもトップの一つに挙げられている。本研究の結果、中等症・軽症血友病Aの凝血学的特性とF8遺伝子変異との関連が明らかとなり、F8遺伝子変異によりその特性を分類・評価し得ることが示され、遺伝子解析の重要性を示すものであった。さらに、外因系凝固と内因系凝固のクロストークに関しては、最近、世界的に注目されており、本研究で明らかとなった、中等症・軽症血友病A患者の有するF8変異型FVIIIの外因系凝固因子による活性化反応は、新たな治療開発の上で極めて有意義である。
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