研究課題/領域番号 |
18K07823
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
清水 千草 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70435072)
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研究分担者 |
荒田 晶子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00266082)
高山 千利 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60197217)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | GABA / 脊髄 / 運動 / KCC2 / グリシン |
研究成果の概要 |
抑制性伝達物質であるGABAの放出及びその抑制性応答と胎児期の運動機能の発達との関連について運動情報の出力を担う脊髄前角に着目し、GABA作動性神経の構築を明らかにし、前肢付き脊髄標本を用いて胎動に類似した体動性活動について検討を行った。さらに、もう1つの抑制性伝達物質であるグリシンについて検討を加えた。その結果、GABA作動性神経が初めに形成され、その後グリシンとの共放出となり、最終的にはグリシン作動性神経が主になった。体動性活動に対し、GABAとグリシンの投与では波形が異なることを示した。胎児期の運動機能の発達には、GABA及びグリシンの抑制性応答が重要な役割を果たすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、抑制性伝達物質であるGABAやグリシン及びそれらの抑制性応答が、胎児期の運動機能の発達に重要な役割を果たすことを明らかにしただけでなく、それぞれの相違点を明確にしたことは学術的に非常に意義深い。 GABAやグリシンの神経伝達に関与する分子の欠損マウスは生後すぐに運動障害などで死亡することから、本研究が周産期における死亡原因解明の一助となるのではないかと考えられる。また、欠損マウスでは脳性麻痺や脳卒中などで見られる筋硬直など同様の症状を呈することから、本研究の成果は、周産期の運動失調の原因解明のみならず、運動機能回復への足掛かりになることが期待される。
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