研究課題/領域番号 |
18K07826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
赤坂 真奈美 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (00405797)
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研究分担者 |
亀井 淳 岩手医科大学, 医学部, 特命教授 (70275551)
佐々木 真理 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 教授 (80205864)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 磁気共鳴分光法 / 重症仮死 / 低体温療法 / 脳内代謝物質 / 神経発達予後 / 脳内神経伝達物質 / 脳性麻痺 / 予後予測 |
研究成果の概要 |
重症仮死18人(低体温療法11人)に磁気共鳴分光法を、妊娠後週数38-43週、51-76週、85-94週に施行した。発達遅滞ありをA群、なしをB群、仮死のない早産児正常基準値をC群とし、N-acetyl aspartate、gamma aminobutyric acid、creatine、choline、Lactate、glutamate+glutamine、myo-inositolを計測し比較した。A群は、新生児期から経時的変化が他群とは異なることが判明し、MRSは重症仮死の発達予後予測に有用であるが、低体温療法復温直後のMRSの解釈には注意が必要で、経時的変化が発達予後予測に重要となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症仮死児の脳内代謝物質を高磁場磁気共鳴分光法(MRS)を用いて、生後12か月まで測定し、発達遅滞群、正常発達群に分類し当院早産児正常基準値と比較した。重症仮死の発達遅滞群では永続的な神経細胞障害やグリオーシスを反映し、新生児期早期のみならず、脳内代謝物の経時的変化が明らかに他群と異なることが判明した。我々は早産児の正常発達群における乳児期の経時的脳内代謝物質の計測を行い報告しているが、重症仮死児の経時的なMRS報告はなく、それを明らかにした本研究の学術的意義は大きい。低体温療法復温直後のMRSの解釈には注意が必要であり、経時的変化を見ることが発達予後予測に重要となる。
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