研究課題/領域番号 |
18K07837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所) |
研究代表者 |
豊島 勝昭 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (50307542)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 早産児 / 心エコー検査 / 低出生体重児 / 動脈管開存症 / 心臓超音波検査 / 発達遅滞 / 脳性麻痺 / 発達予後 / 動脈管 / 新生児 / 発達 |
研究成果の概要 |
我が国は心エコー指標を基に未熟児動脈管開存症(PDA)治療を行っている。国内31施設前方視的研究で在胎30週未満の早産児で3歳時に発達検査を受けた399名を対象に、PDA心エコー指標、未熟児PDA治療の内容及びタイミングが3歳予後に与える影響を調査した。発達遅滞・脳性麻痺・視覚障害・聴覚障害を含む複合合併症の発生率は、在胎23-24週:43%、25-26週:35%、27-28週:23%、29週:17%であり、PDAの心エコー指標と治療は複合合併症との関連は明らかでなかった。手術の有無で合併症に差はなかった。心エコーに基づく未熟児PDA治療が発達への影響少ない救命につながっている可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未熟児動脈管開存症は早産児において、死亡、重症脳室内出血、慢性肺疾患、壊死性腸炎の発症に関連する重大な合併症である。日本の新生児集中治療室(NICU)では、小児循環器学を専門としていない新生児科医が心エコー検査を基に未熟児動脈管開存症への薬物療法や外科治療を判断していることが、早産児の救命率の高さと合わせて注目されている。本研究は国内31施設の世界的にも類を見ない多施設共同研究から、日本は新生児集中治療室(NICU)で働く新生児科医が心エコー検査を適時に施行し、未熟児動脈管開存症への薬物療法や外科治療を判断していることが合併症の少ない救命につながっている可能性を示唆すると考えられる。
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