研究課題/領域番号 |
18K07846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
宮本 憲一 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (00424185)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / KLF4 / 細胞増殖 / 脂肪分化 / KLF4遺伝子 / AKTシグナル経路 / 分化 |
研究成果の概要 |
本研究では、骨髄由来間葉系幹細胞における転写因子、KLF4の機能解析を行った。shRNAを用いたKLF4の発現抑制により、細胞増殖率の上昇、脂肪分化率の顕著な上昇が観察された。次に、KLF4を強制発現させた間葉系幹細胞におけるマイクロアレイデータを解析した。その結果、細胞増殖に関連した遺伝子群はKLF4によってその発現が抑制されることから、KLF4発現抑制実験の結果を裏付けることができた。また、複数の細胞内シグナル経路に関する受容体遺伝子群の発現抑制も同定されたことから、KLF4は間葉系幹細胞の多能性維持に重要な役割を担っていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間葉系幹細胞は、組織再生や炎症抑制などを目的として様々な分野で注目されているものの、幹細胞としての生物学的理解は乏しい。そこで、本研究では間葉系幹細胞でも発現していることが知られている転写因子、KLF4の発現抑制が間葉系幹細胞に及ぼす性質変化を解析した。その結果、KLF4は細胞増殖、および脂肪分化の抑制に寄与していることを見出した。幹細胞の性質を強固に維持することは、将来的な移植治療に不可欠な要素であり、必然的にその評価基準を確立することも重要であるため、本研究成果はその礎になるであろうと期待される。
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