研究課題/領域番号 |
18K07858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
古谷 喜幸 東京女子医科大学, 医学部, 研究生 (10424673)
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研究分担者 |
羽山 恵美子 東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00349698)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | SCN5A / LQT3 / 疾患iPS細胞 / 心筋細胞 / イオンチャネル / QT延長症候群 |
研究成果の概要 |
Nav1.5 R1623Q変異を伴う胎児・新生児重症不整脈における新生児型バリアントの寄与について、恒常発現細胞を用いパッチクランプ実験を行った。本変異は、速い不活性化を妨げ持続Na電流を増やしてLQT3に寄与し、新生児型バリアントはピークNa電流を低下させた。新生児型バリアントに本変異が存在すると、速い不活性化を妨げ持続Na電流をより増加させた。本変異による胎児・新生児期LQT3の増悪は、本来成人より低いNa電流を、本変異が相対的に増大させることによるのではないかと考えられた。本変異をもつ2症例のiPS-心筋細胞を用いた研究では、疾患群のQT延長とHERG阻害剤に対する脆弱性を検出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、① 遺伝子変異を導入したNav1.5チャネル恒常発現株の樹立法、さらにオートパッチクランプを用いた電気生理学的機能評価系を作製できたこと、② 不死化B細胞ライブラリーから疾患iPS細胞を作製、心筋分化、機能解析の道筋を開拓できたことである。 本研究の社会的意義は、本研究で構築した先天性心Naチャネル疾患のモデル実験系を用いて重篤な先天性チャネル疾患の機能情報を蒐集し、治療経験と合わせることができれば、患者予後の推測、治療薬剤の選択などに役立てられることである。
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