研究課題
基盤研究(C)
本研究ではエクソーム解析で原因不明の患者を対象に全ゲノムシーケンス解析を行い、2名の原因変異を同定する事ができた。1名は患者の表現型に関連する遺伝子のdeepイントロン領域に変異がみつかり、機能解析の結果、スプライシング異常が起きている事がわかった。またもう1名の患者(ルビンシュタイン・テイビ症候群)はエクソーム解析では1つと思われていた欠失が、実は正常2コピー領域を挟んだ2つの欠失からなる複雑構造変異であり、欠失の1つが原因遺伝子CREBBPの5'UTR領域の一部を含んでいる事がわかった。本研究によりエクソーム解析では解明できなかった患者の変異及び発症メカニズムを明らかにする事ができた。
エクソーム解析では原因不明だった患者を対象に、全ゲノムシーケンスを用いた変異の探索を行った。結果、2名の患者の原因変異および疾患発症メカニズムを明らかにすることができた。本研究にてエクソーム解析の限界、全ゲノムシーケンス解析の可能性および課題が示された。今後の臨床シーケンス、遺伝学的研究の有用なデータになると思われる。
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Clinical Genetics
巻: 101 号: 3 ページ: 335-345
10.1111/cge.14103