研究課題/領域番号 |
18K07871
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 直子 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10383069)
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研究分担者 |
瀬尾 美鈴 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (60211223)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 低身長症 / 思春期遅発症 / 先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症 / 思春期発来 |
研究成果の概要 |
先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症 (HH) は、二次性徴の遅延・不妊の原因であり、成長ホルモン分泌不全を伴わない低身長症 (non-GHD SS)の合併は稀である。PDE3Aは、高血圧-短指症候群 (HTNB) のみならず、HHの新たな原因と推測されている。本研究ではPDE3A・PDE関連遺伝子の成長・思春期発来への関与を明確にするため、non-GHD SS、HH、両疾患合併例の遺伝子解析を行った。20例に5つのPDE3Aバリアントを同定し、3例に蛋白機能変化が予測された。この2例の臨床解析では、低身長・HHを有しており、PDE3Aバリアントは成長・思春期発来に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HHは、時に思春期の成長促進欠如による低身長症(SS)を合併するが、適切な性ホルモン補充により成人身長は健常人と同等となる。HHではGHDを伴わないSSの合併は稀だが、治療にも関わらず、身長予後不良例が存在する。PDE3A変異はHTNBの病因であり、新たなHHの原因である可能性が報告されている。本研究では、HHと低身長の表現型をもつ2例にPDE3A遺伝子変異解析により、バリアントを同定した。これにより、PDE3A遺伝子は成長と思春期発達、性腺機能に関与する可能性が示唆され、新たな疾患概念を提案する。また、社会的な意義として、SSの症例においても将来的な性腺機能を注視すべきであると提言する。
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