研究課題/領域番号 |
18K07877
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北岡 太一 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20599229)
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研究分担者 |
木村 武司 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (50774402)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 軟骨無形成症 / 小児肥満 / インスリン抵抗性 / 肥満 / メタボリック症候群 / 体脂肪率 / 疾患特異的iPS / 脂肪細胞分化 / 疾患特異的iPS細胞 / 肥満診断基準 / DEXA法 |
研究成果の概要 |
軟骨無形成症(ACH)では四肢短縮のため著明な低身長を来すため標準身長体重を用いた肥満度による体格評価では肥満を過大評価してしまう。今回ACH患者32名において体脂肪率を元に肥満群と非肥満群に分けて身体計測パラメータ(体重、臀囲/身長比、腹囲等)および糖脂質代謝関連パラメータ(インスリン、血糖、コレステロール等)を検討したところ、肥満の判定には臀囲/身長比が有効である可能性があり、また健常者と同様にインスリン値は肥満との関連があることが示唆された。一方疾患特異的iPS細胞から分化させた脂肪細胞の検討ではACH特有の肥満関連因子は同定しえなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
線維芽細胞増殖因子受容体3型(FGFR3)異常を病因とするACHでは生活上問題となる疾患関連合併症が多く、肥満はその一つであり他の合併症の増悪因子でもある。ACH小児において適正体重の維持は将来のメタボリック症候群のリスクを減らしQOL改善につながると考える。本研究で認めた臀囲/身長比と体脂肪率との相関性は、身長体重を用いた肥満度に代わり臀囲/身長比がACH小児の肥満判定に有用な身体計測値である可能性を示しており、ACH小児の治療管理に役立つと考える。一方FGFシグナルとメタボリズム調節因子との関連は報告されているが脂肪細胞に対してFGFR3異常が及ぼす影響については更なる検討が必要である。
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