研究課題/領域番号 |
18K07881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
要藤 裕孝 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10404659)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヒトパルボウイルスB19 / 伝染性紅斑 / ウイルスゲノム変異 / トランスフェクション / 胎児水腫 / 持続感染 / 慢性骨髄不全 / DNAウイルス / パルボウイルスB19 / 無形成発作 / ウイルス変異 / ウイルスゲノム変異 / 宿主 / 無形性発作 / 遺伝子変異 / 転写 |
研究成果の概要 |
北海道におけるヒトパルボウイルスB19 DNAの変異を検索した結果、1981-1987年に主流であった株(A1、A2)は、次の1991年の流行期には駆逐されており、全世界的な標準株(B2)に劇的に変化していることが判明した。A2株の配列の違いのうち、標準株Bと異なっている特定部分の変異が、感染力または複製能力において劣る要因を有しており、外来種と推定されるB株に一斉に置き換われたことが示唆された。また、年度ごとのダイナミックな変異以外にも20%以上において個々のB19ウイルスに点変異(突然変異)がみられた。これらの変異が感染様式に大きな影響を与える要因となっている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム変異の違いが多彩な病態発現と何らかの関連性があるかに関してはこれまで研究や報告がなされてきたことがない。ゲノムのわずかな違いで感染様式が変化し、最終的に臨床症状の違いに結びついていく可能性が示唆されるため、第一段階としてウイルスゲノム変異が転写にどのような影響を与えるかを検討した。すべての病態がゲノム変異で説明がつくことはないと思われるが、一部の病態や通常ではない持続感染が特別なゲノム変異と関連していることが判明する可能性があるウイルス自体の問題が臨床的な違いに結びつくことを明らかにすることは、今後のウイルス学や小児感染症学にとって重要な課題である。
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