研究課題/領域番号 |
18K07889
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
羽山 恵美子 東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00349698)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 動脈管 / 酸素感受性 / 転写因子 / シグナル伝達 / 胎児発達 |
研究成果の概要 |
動脈管においては、中膜平滑筋細胞の増殖・内腔側への遊走、筋収縮制御タンパク質の発達、細胞外基質の増加、内膜肥厚、酸素感受性の獲得等により「酸素感受-収縮-機能的閉鎖」機能が成熟する。本研究では、酸素刺激により、cAMPやMAPKパスウェイが活性化、血管新生や細胞増殖、筋収縮、エピジェネティック変化が促進、形質転換、細胞外マトリックスと細胞の相互作用が変化、酸化的リン酸化が活性化、アポトーシスが促進などのシグナルを検出した。動脈管におけるHspA1Bとc-FOSの発現も、これらシグナル伝達の一端と考えられる。動脈管には炎症反応に対する独自の免疫応答能が存在する可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈管が胎生期に開存していることは生命維持に必須であり、生後は閉じないと心不全に陥る。酸素を感受して閉鎖する動脈管には、特徴的なシグナル伝達及び遺伝子制御機構が存在する。未熟児動脈管を収縮する薬は、現在プロスタグランジン生成を抑制するCOX阻害剤(インドメタシン等)のみである。酸素感受能を含む動脈管の多様なシグナル伝達システムを明らかにできれば、動脈管の成熟を促進し、収縮・機能的閉鎖へと導く方策も考案できることから、未熟児動脈管開存症を治療する創薬ターゲットの発見が期待できる。
|