研究課題/領域番号 |
18K07901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堤 武也 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00726739)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / ミトコンドリア障害 / トランスジェニックマウス / 腸内細菌 / マイクロバイオーム / グリチルリチン / HCVコア蛋白 / Bnip3二量体形成 / FDA認可薬剤化合物ライブラリー / 表現型の個体差 / NanoBiTシステムによるスクリーニング / 肝発癌 / マイトファジー |
研究成果の概要 |
C型肝炎ウイルスによるミトコンドリア機能障害を回復する候補薬剤を、化合物ライブラリーから、in vitroスクリーニング系により探索した。いくつかの候補薬剤を見出したが、コロナ禍となったこともあり、化合物の供給の問題や大学の活動制限も重なり、トランスジェニックマウスを用いての検討は十分に行えなかった。一方で、腸内細菌と各種病態との因果関係が多く報告されていることから、このトランスジェニックマウスの腸内細菌を検討し、Lactobacillusの増加など、特徴的な変化を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C型肝炎ウイルス(HCV)感染は治療薬の進歩によりほぼ全ての患者でウイルス排除が可能となったが、一方で、ウイルス排除後に肝発癌をきたす例もまれではない。ミトコンドリア機能障害がHCV発癌に関与していることがわかっており、今後さらなる検討が必要ではあるが、今回見出した候補薬剤が臨床的に発癌を防止する薬剤として有用である可能性が考えられる。また今回見出したトランスジェニックマウスの腸内細菌の変化が発癌を含めたヒトのHCVによる病態と関連している可能性があり、腸内細菌を介した発癌の予防や治療に繋がる可能性を秘めている。
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