研究課題/領域番号 |
18K07923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
仁科 惣治 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70550961)
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研究分担者 |
原 裕一 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60550952)
日野 啓輔 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80228741)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん / 解糖系 / ドラッグデリバリー / ナノ粒子 / 腫瘍免疫 / 肝細胞癌 / 解糖系阻害剤 / 2-Deoxy-D-Glucose(2DG) / 2DG-PLGA-NP / 抗腫瘍免疫 / 2DG / PLGA / 2-Deoxy-D-Glucose / drug delivery system |
研究成果の概要 |
グルコース誘導体:2-Deoxy-D-Glucose(2DG)封入poly(lactic-co-glycolic acid)ナノ粒子製剤(2DG-PLGA-NP)によるがん特異的解糖系阻害は、2DG投与で生じた有害事象もなくかつ強い肝癌抑制効果を認めた。その作用機序として細胞死誘導以外に、がん微小環境でのCD8+T細胞の相対的糖取り込み亢進、乳酸産生低下に伴うIFNγ/STAT経路等を介した走化性因子(CXCL9-11)の発現亢進による腫瘍免疫活性化作用を見出した。さらに2DG-PLGA-NPは、抗PD1抗体等との併用効果のみならず、抗PD1抗体抵抗性がんマウスに対しても抗腫瘍効果を発揮した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん研究において腫瘍免疫は最もactiveかつcompetitiveな分野のひとつである。また、がん代謝とがん微小環境における腫瘍免疫との関連についての研究も盛んに行われている。2DG-PLGA-NPによるがん特異的な糖代謝阻害作用は、現在実用化されている抗PD-1抗体等の免疫チェックポイント阻害剤とは異なる作用機序で腫瘍免疫を活性化する可能性があり、また肝細胞癌以外のがん治療に応用できる可能性がある。
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