研究課題/領域番号 |
18K07925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
山田 真善 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80454239)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 鋸歯状病変 / 大腸前がん病変 / 内視鏡診断 / 体細胞遺伝子変異 / WNT経路 / MAPK経路 / 有茎性病変 / ポリープ切除後出血 / 鋸歯状腺腫 / 大腸腫瘍 / 内視鏡治療 / 合併症 / 古典的鋸歯状腺腫 / 遺伝子解析 / WNT / 組織学的多様性 / 遺伝子変異 / 臨床病理学的特徴 / 大腸癌 / 分子病理学 |
研究成果の概要 |
本研究により、鋸歯状病変は画像強調内視鏡を用いたJNET分類で分類でき、古典的鋸歯状腺腫はtype 2Aの所見を有する事が明らかとなった(UEGJ2019)。 また、古典的鋸歯状腺腫に高頻度のMAPK経路の遺伝子変異(97%)とWNT経路の遺伝子変異(84%)、活性型GNAS変異(8%)を同定した。古典的鋸歯状腺腫のほとんどがWNT経路とMAPK経路の遺伝子変化を同時に有している事が明らかになった(JG_2020)。 さらに、古典的鋸歯状病変の16%を占める有茎性ポリープは、予防的介入はせずに凝固モードで切除することがポリープ切除後出血を起こさないために適切である事が解明された(GIE_2021)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早期大腸癌および前がん病変の内視鏡診断は治療方針の決定において重要な役割を担っている。しかし、鋸歯状病変に関する内視鏡診断学はまだ十分に確立しているとは言いがたい。そこで、本研究では大腸鋸歯状病変の内視鏡的所見と、組織型、分子病理学的因子、臨床病理学的特徴との相関を明らかにすることを目指した。研究の結果、古典的鋸歯状腺腫の内視鏡診断、分子病理学的因子、臨床病理学的特徴、内視鏡治療成績を明らかにする事ができ、より正確な内視鏡診断や治療方針の決定に繋がる成果が得られたと考えられた。
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