研究課題/領域番号 |
18K07954
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
土屋 貴愛 東京医科大学, 医学部, 准教授 (50449138)
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研究分担者 |
柚木 俊二 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部バイオ応用技術グループ, 上席研究員 (20399398)
永川 栄泰 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部バイオ応用技術グループ, 副主任研究員 (30587415)
糸井 隆夫 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60338796)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 内視鏡的胆管ステント留置術 / ポリビニルアルコール(PVA) / ハイドロゲルステント / 自己拡張性 / 易抜去性 / 乾燥ポリビニルアルコールゲル / 自己拡張型ハイドロゲルステント / 新規胆管ステント / biofilm付着 / プラスチックステント / 金属ステント / 胆泥 / 新素材胆管ステント / ポリビニルアルコールゲル / 長期開存性 |
研究成果の概要 |
ポリビニルアルコール(PVA)ゲルの吸水膨潤性を利用して,胆管ドレナージ用の全く新しい自己拡張型ハイドロゲルステント(HGS)を創出することに成功した.乾燥状態のHGSは既存の胆管プラスチックステントに類似し,吸水により膨張し狭窄を広げる事のできる拡張力を有していた. HGSを生体ブタ5匹に対し内視鏡的胆管ステント留置を行い,全例で成功し4週間飼育し,2例で自然脱落を認め,4週後胆管内に残存したステントはin vitro実験と同様,十分に拡張していた.抜去後の胆泥付着評価でマクロ的には目視できず,ミクロ的ごく微量の細菌類の付着が見られたのみで,既存のステントよりも閉塞しにくい可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の胆管ステントはプラスチックステント(PS)と金属ステント(MS)が存在するが,PSは扱い易く,安価であるが,長期開存が難しく,MSはPSと比較し長期開存が得られるものの,高価で時に抜去困難となる.この両者の利点を持つHGSを開発できれば,胆膵疾患治療そのものが簡素化され,安全性も向上し,消化器病学の発展へと貢献する.さらにHGSという新規コンセプトが成功すれば,他の消化器疾患の治療技術への応用も期待できる. さらに,内視鏡治療の技術レベルは国際的に我が国がリードしているが,医療機器に関しては海外製品の寡占状態が続いている中,我が国の医療デバイス開発の技術レベルアップに貢献できる.
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