研究課題/領域番号 |
18K07960
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菊田 和宏 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (80420024)
|
研究分担者 |
正宗 淳 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90312579)
濱田 晋 東北大学, 医学系研究科, 助教 (20451560)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 慢性膵炎 / 骨格筋量 / 身体活動 / 栄養 / サルコペニア / 身体活動量 / ウェアラブル端末 |
研究成果の概要 |
慢性膵炎患者の身体活動レベルは、膵機能や栄養状態(BMI、総コレステロール、アルブミン)、骨格筋量、体脂肪率と有意な関連を認めなかった。日本国民基準値に比べて、慢性膵炎患者の身体的健康度は低く、精神的健康度は高かったが、身体活動との有意な関連は認めなかった。役割/社会的健康度は低/中身体活動では基準値より高かったが、高身体活動では有意に低かった。骨格筋量正常群に比べ、低下群では尿中PABA排泄率が低く、栄養摂取量が少なく、特に脂質摂取量が少なかった。慢性膵炎患者においては、身体活動ではなく、栄養摂取量の低下と膵外分泌障害に伴う栄養障害が骨格筋量の低下に関与していることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性膵炎は生活習慣病的要素を備えた疾患であるが、生活指導に関する知見の多くはエキスパートオピニオンに基づくものであり、特に身体活動に関するエビデンスは乏しい。本検討では、慢性膵炎患者の身体活動と栄養状態や骨格筋量、体脂肪率の関連は認められなかった。QOLについては、高身体活動群の役割/社会的健康度が低かったものの、身体的健康度と精神的健康度は身体活動に関連していなかった。超高齢化社会の中、健康寿命を延ばすためにサルコペニアが注目されているが、慢性膵炎患者における骨格筋量については身体活動よりも栄養障害の影響が大きいことが示唆され、病態に応じた適切な栄養療法を重視すべきと考えられる。
|