研究課題/領域番号 |
18K07977
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
新沼 猛 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60708113)
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研究分担者 |
鈴木 拓 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20381254)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 消化器がん / エピジェネティクス / noncoding RNA / long noncoding RNA / 胃癌 / 大腸癌 / lncRNA |
研究成果の概要 |
本研究においてはTCGAデータなどのデータベースを用いて、消化管癌の正常と腫瘍部におけるlncRNAの発現比較を行った。様々な抽出方法により数個のlncRNAに着目し解析を行った。特にlncXにおける解析においては、そのノックダウンが腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する事や遺伝子発現マイクロアレイ解析やqRT-PCR解析、ウエスタンブロット法により細胞周期関連遺伝子群の発現が低下することが明らかとなった。細胞周期遺伝子群の発現を制御するCDEドメインを用いたレポーターアッセイからはlncXがDREAM complexによる発現抑制ではなく、転写活性化に関連していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では消化管がんの増殖を抑制するノンコーディングRNA分子を発見しています。この分子を抑制することで腫瘍細胞の細胞死が誘導される事や、細胞分裂に関連する遺伝子群を制御していることが明らかとなりました。詳細なメカニズムについてはこれからさらに解析する必用がありますが、この分子は正常では発現が低いために、この分子を標的とする治療はがんに特異的なものになる可能性があると考えられます。
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