研究課題/領域番号 |
18K07983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
島崎 猛夫 金沢医科大学, 総合医学研究所, 准教授 (50377420)
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研究分担者 |
山本 聡子 金沢医科大学, 総合医学研究所, 助手 (00768161)
松尾 洋一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40381800)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | エクソソーム / 膵癌 / 浸潤 / 伝播 / exosome / 浸潤性伝播 |
研究成果の概要 |
本研究では、治療目的の抗がん剤が、逆にがん細胞に浸潤性や転移性の伝播をもたらすという負の側面を持つこと、それらがエクソソームを介して起きていることを見出した。その過程において、一部の抗がん剤により、がん細胞が後天的にがん幹細胞化する事象を発見した。また、抗がん剤は、諸刃の剣ともいえ、治療効果をもたらすと共に悪性化をもたらす可能性を証明したことは重要な知見である。これらの現象を抑制することで、負の側面のない治療法を確立することができる。また、セレンディピティ的に発見したがん幹細胞化については、がん耐性メカニズムの根幹となる仕組みと言え、今後のがん治療成績を大きく改善する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗がん剤治療で完全にがん細胞が消失しないのは、抗がん剤耐性のメカニズムが存在するからである。本研究は、抗がん剤治療耐性のない治療方法を開発するために、抗がん剤耐性のメカニズムを明らかする研究である。研究成果として、がん細胞が抗がん剤の影響を受けて、抗がん剤耐性を誘導する物質を放出し、抗がん剤が影響する前の他のがん細胞を変化させていることを明らかにした。よって、これらのメカニズムが明らかになったことにより、将来的にがん細胞に治療耐性を誘導しない治療方法の開発が可能となり、がん治療成績の向上が期待できる。
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