研究課題/領域番号 |
18K08016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
山科 俊平 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30338412)
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研究分担者 |
稲見 義宏 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70445500)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 細胞競合 / オートファジー / p62 / 癌治療 / カテプシンL / 癌 |
研究成果の概要 |
肝癌では約7割にp62凝集体を有する肝癌細胞が観察される。p62蓄積肝癌細胞株からp62遺伝子を欠失させ共培養するとp62欠損細胞がp62蓄積細胞を貪食する細胞競合現象が確認される。この細胞競合における強者細胞では低栄養や酸化ストレス、小胞体ストレスに耐性を誘導するmRNAや蛋白が強く発現することがわかった。また薬物誘導性細胞死遺伝子導入p62欠損強者細胞をp62蓄積細胞と共培養しp62蓄積細胞を減少させたのちに強者細胞に細胞死を誘導することによって全腫瘍細胞数を減少させることが可能であった。以上より細胞競合を応用した新たな抗癌治療の有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物治療の進歩によってB型肝炎やC型肝炎などウイルス性肝炎からの肝癌が減少すると考えられている一方で、脂肪肝やアルコール性肝炎など生活習慣に関連した肝硬変・肝癌は増加すると予測されている。肝癌は難治であり死亡率は日本における全がん死の中で5番目に多い。本研究のような肝癌の特性に着目した新たな抗癌治療の開発は学術的にも社会的にも意義があると思われる。
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