研究課題/領域番号 |
18K08026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高野 博之 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (60334190)
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研究分担者 |
眞鍋 一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70359628)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心不全 / トランスクリプトーム解析 / DPP-4 / バイオマーカー / 心臓保護活性物質 |
研究成果の概要 |
心不全モデルマウスを安定して作製し、RNA-seq解析を行うにあたって必要な心臓サンプルを準備した。また、近年注目を集めている拡張不全マウスも作製できるようになったため、このマウスの心臓も実験に用いることとし同時に準備を進めた。また、心不全モデルマウスにおいて、DPP-4阻害薬が心臓線維化を抑制することも認めたため、その機序をin vitroの実験系を用いて調べた。DPP-4阻害薬は、DPP-4の基質であるGLP-1の分解・不活化を抑制し血中濃度を増加させることで、cAMP、Epac1を介して心臓線維化を抑制している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の心不全患者数は年々増加しているが、この30年間で治療ガイドラインに挙げられている治療薬や治療効果に大きな変化はみられていない。患者の自覚症状や生命予後をこれまで以上に改善する画期的な新規治療薬の開発が待たれる。また、心不全の早期診断・早期治療により重症化に至らぬよう早い段階から心不全の進行を抑えることも必要であるが、心不全の早期診断バイオマーカーはこの10年間で新たなものは出現していない。したがってこれまでとは別の角度から心不全の病態解明にアプローチし、新規治療薬や診断バイオマーカーとなりうる標的候補を探索する必要がある。
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