研究課題/領域番号 |
18K08034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木下 秀之 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (30467477)
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研究分担者 |
桑原 宏一郎 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (30402887)
中川 靖章 京都大学, 医学研究科, 助教 (70452357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺動脈性肺高血圧症 / 病的心臓リモデリング / 受容体活性化型Caチャネル / ナトリウム利尿ペプチド / 心不全 / 右室肥大 / 肺動脈性肺高血圧 / Caチャネル / 肺高血圧症 / TRPC / CNP |
研究成果の概要 |
Ca2+チャネルの一種であるTRPC3とTRPC6の肺高血圧症への関与について、遺伝子改変マウス、阻害剤であるPyr3, Pyr4を用いて検討した。TRPC3/6の阻害は肺動脈圧と右室重量を有意に改善し、肺組織における肺動脈中膜の肥厚を抑制し、その下流としてcalcineurin-NFAT系路であることが示唆された。さらに肺高血圧症における C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の意義を検討した。血管内皮特異的GC-B KO群と血管内皮特異的CNP KO群では、肺高血圧症動物モデルにおける肺高血圧症の悪化を認めた。以上より上記経路が肺高血圧症における新規治療標的となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性疾患である肺高血圧症の発症・進展メカニズムの探索として、従来あまり指摘されていなかった、受容体刺激により活性化されるCaチャンネルであるTRPC3/6や、ナトリウム利尿ペプチドの一種であるCNPの肺高血圧の病態における関与や、そのメカニズムを明かとした。さらに、上記けいろを標的とした治療が肺高血圧症の発症・進展を抑制する可能性を明らかとし、今後の新規治療薬の開発の可能性がある研究結果であったと考える。
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