研究課題/領域番号 |
18K08038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石田 万里 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (30359898)
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研究分担者 |
石田 隆史 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40346482)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | DNA損傷 / 炎症 / マクロファージ / 心筋梗塞 / 線維化 / 心不全 |
研究成果の概要 |
心筋梗塞後におこるリモデリングは心不全の発症に重大な影響を及ぼす。その過程で重要な役割を果たしている炎症反応にDNA損傷応答が重要かを検討した。DNA損傷応答に異常を示すKu80ノックアウトマウスに心筋梗塞を作成すると、野生型マウスに比し、心機能の低下、予後の悪化、心筋のDNA損傷の増加、炎症性サイトカイン発現の遅延、梗塞巣のM2(組織修復性)マクロファージの集積低下、骨髄細胞のM2aへの分化の低下がみられた。以上から、DNA損傷応答は、心筋梗塞時のマクロファージの分化・動態および炎症反応に重要であり、心リモデリングに影響することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症が損傷した心筋の修復・リモデリング機転に深く関わることは知られているが、本研究によりその炎症・抗炎症のバランスにDNA損傷応答が重要であることが示された。本研究の成果により、心筋梗塞時のDNA損傷応答を制御することにより炎症とその結果としての心リモデリング、心機能の低下を抑制する新しい治療法の開発が可能であると考えられた。
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