研究課題/領域番号 |
18K08041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
得能 智武 九州大学, 大学病院, 講師 (50567378)
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研究分担者 |
樋口 義洋 九州大学, 大学病院, 講師 (40404032)
堀内 孝彦 九州大学, 大学病院, 教授 (90219212)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 低酸素 / 血管新生 / 金ナノロッド / 炎症 / 下肢虚血 / 温熱療法 / 腹部動脈瘤 |
研究成果の概要 |
金ナノ粒子(金ナノロッド)は、光エネルギーを熱に変換するフォトサーマル効果を示すことが知られている。静注した金ナノ粒子は、肝臓や脾臓など網内系に多く集積されることが分かったが、コントロールと比べ、心不全モデルでは心臓の炎症部位に金ナノ粒子が、有意に集積することが分かった。片側の大腿動脈を結紮切除した下肢虚血モデルでは、術後の患側に金ナノ粒子を注入し、近赤外線レーザーを照射し患部の温熱療法を行った。金ナノ粒子の温熱効果を利用し、42度に設定するように調整した。術後1週間までの検討では、患部の血流はコントロール群に比べ、金ナノ粒子群では早期の改善傾向が見られたが、今後条件を最適化する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金ナノ粒子のフォトサーマル効果を利用して研究をおこなった。静注した金ナノ粒子は炎症部位に集積することが分かったが、下肢虚血モデルのように血流が少ない疾患では金ナノ粒子の注入方法を考える必要があった。また今回使用した棒状の金ナノ粒子(金ナノロッド)は、組織透過性の高い近赤外線領域に強い吸収域をもち、光エネルギーを熱に変換するフォトサーマル効果を利用することができた。心不全や下肢虚血には温熱療法の効果も示唆されているが、今回のように局所で温熱療法を行う手段としては選択肢の一つになりうると考える。
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