研究課題/領域番号 |
18K08043
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
尾上 健児 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (90510173)
|
研究分担者 |
位高 啓史 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (60292926)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 特発性心筋症 / 核酸医薬 / 原因療法 / 遺伝性疾患 / 遺伝性心筋症 / 核酸医療 / 蓄積病 / 核酸医療薬 / 心筋疾患 |
研究成果の概要 |
特発性心筋症などの心筋疾患は、その病態が徐々に解明されてきた。一方で治療方法は対症療法しかなく、原因療法の開発が望まれている。本研究では、遺伝子異常により不足する正常蛋白質を核酸により補充する原因療法を開発し、臨床応用可能な核酸医療薬確立を目的とした。 拡張型心筋症を呈するラミン(Lmna)遺伝子ノックアウトマウスに対し、生直後に野生型ラミンmRNAを投与し治療効果を検証した。しかしこの方法では心臓への効果的なデリバリーができず、AAVを用いたデリバリーに変更した。その結果、ラミン発現群でコントロールに対し生存期間の延長が認められ、心機能の改善も認められた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、遺伝性心筋症や蓄積病といった心筋疾患を呈するマウスモデルを対象に、遺伝子異常により不足している正常蛋白質を核酸により補充するという新たな原因療法を開発することを目的とした。すなわち特発性心筋症をはじめとした心筋疾患治療において新たな臨床応用可能な核酸医療薬を確立することである。現時点では有望な結果が得られ、さらに臨床応用可能なデリバリーや投与形態を模索中である。これらが完成すれば、本研究の成果は今後の心筋症診療のみならず、全ての遺伝性疾患の診療に応用でき、新たな原因療法となりうる。多くの患者治療に変革をもたらし得る非常に重要な研究になると考える。
|