研究課題/領域番号 |
18K08050
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
盛田 俊介 東邦大学, 医学部, 教授 (60286094)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 心腎連関 / インドキシル硫酸 / 芳香族炭化水素受容体 / ケルセチン |
研究成果の概要 |
ヒト大動脈血管内皮細胞を用いて、インドキシル硫酸(indoxyl sulfate:IS)による血管内皮細胞の障害に及ぼす各種ポリフェノールの効果を検討した。その結果、ケルセチンがISによる芳香族炭化水素受容体(Aryl hydrocarbon receptor:AhR)の活性化を抑制し、MCP-1の分泌を減少させたことを確認した。そこで、IS投与5/6腎摘腎不全モデルマウスを用いて、ケルセチン投与の心血管系への効果を解析した。その結果、ケルセチン混餌食は、ISによるAhRの活性化を介した大動脈の炎症、心筋線維化と心拡張能の低下を抑制したことが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ISの血中濃度は慢性腎臓病のステージ進行とともに上昇するが、血中ではISの90%以上がアルブミンと結合しており、現在でも血液透析での除去は困難である。また、慢性腎臓病に対する薬剤であるAST-120は、その副作用等により服薬アドヒアランスが悪い。今回の研究から、食品由来のケルセチンがIS-AhR経路遮断による心腎連関抑制に有効である可能性が示唆された。これらの結果は、ISの作用点をターゲットとした慢性腎臓病患者の心血管病の発症進展を抑制する新しい治療手段に繋がるものと考えられる。
|