研究課題/領域番号 |
18K08055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2022) 兵庫医療大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
辻野 健 兵庫医科大学, 薬学部, 教授 (90283887)
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研究分担者 |
内藤 由朗 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10446049)
増山 理 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70273670)
伊藤 都裕 兵庫医療大学, 薬学部, 助教 (20767363)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 心不全 / 心腎貧血症候群 / ダール食塩感受性ラット / 貧血 / 腎不全 / フマル酸ジメチル / 酸化ストレス / 慢性心不全 / 鉄欠乏 |
研究成果の概要 |
慢性心不全患者において貧血の合併は予後不良の因子であるが、その機序は十分解明されたとはいえない。我々は慢性心不全の動物モデルであるDahl食塩感受性(DS)ラットに合併する貧血の原因を検討した。貧血の主要な原因は赤血球の血中半減期の短縮であり、それに酸化ストレスによるeryptosis(赤血球のapoptosis様プログラム細胞死)が関与することを明らかにした。さらに、抗酸化経路を活性化するNuclear factor-erythroid 2-related factor 2の活性化薬であるフマル酸ジメチルがDSラットの貧血、心障害、腎障害を予防し、生命予後を改善させることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性心不全患者において、慢性腎不全と貧血が合併した病態は心腎貧血症候群として知られ、予後不良の因子であるが、その機序は十分解明されたとはいえず、治療法は確立されていない。我々は慢性心不全の動物モデルであるDahl食塩感受性(DS)ラットに合併する貧血と心臓・腎臓障害にフマル酸ジメチル(DMF)が有効であることを示した。DMFは多発性硬化症の治療薬としてすでに認可されており、drug repositioning により、心腎貧血症候群の治療薬の候補となりうることが示された。確立された治療法のない心腎貧血症候群に対し有効な治療法が見つかれば、その学術的・社会的意義は大きい。
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